ピカソとその時代 5


「ピカソとその時代 4」の続きで、今回はパウル・クレーの作品だ。
「小さな城 黄・赤・茶色」いかにもクレーらしい作品の一つ。


これは「雄山羊」という作品。油彩転写素描という技法の、面白いタッチの作品だ。


「子供の遊び」1921年から1931年までバウハウスの教官もしたクレーだが、ナチスが政権を取ると退廃芸術として弾圧を受ける。生まれ故郷のスイス・ベルンに亡命したクレーは原因不明の難病である皮膚硬化症が発症し、手がうまく動かない中で1939年の1年間には1,235点という爆発的に大量の作品を描いた。これはその中の一つで、今回の展示の中では一番新しい。しかし彼は翌1940年に60歳で亡くなっている。

次回(アルベルト・ジャコメッティ)に続く。