前回「使い古しのスケッチブック・4」に続いて金沢のスケッチです。
ここは「東の郭(くるわ)」と呼ばれる、昔は遊郭のあった街で、通りに面した細い紅殻格子のある家並みが特徴です。格子の中に居並んだ遊女たちだけでなく、街全体がその時代に咲いた徒花(あだばな)の様なものだったのでしょう。
前回と同じく約30年前のスケッチですが、このような古い建物の場合は最近描いたものだとしてもほとんど同じになってしまいますね。
「喜多記念館」といって、江戸時代の加賀の典型的な町屋建築で国の重要文化財です。
元禄時代から「種油屋」を営んでいたとあります。かなりの豪商だったのでしょうね。
加賀のれんが印象的でした。
土間から上がったところにある囲炉裏の灰に、枯山水のような模様が描かれているのが名物になっています。
こちらは現在でも商いを続けている老舗「あめの俵屋」です。
米と大麦だけで作る昔ながらの飴を今でも作り続けていると言うことです。
私が30年前に訪ねたとき「これはまだもう少し置かないと、出来かけで売れないんですが、味を見てください。」と、店の床下に仕込んだ瓶の中から飴をひとかけら割って出してくれたお婆さんを今でも覚えています。
金沢駅で発車を待つ七尾線のディーゼル列車です。
この日はちょっとした吹雪のような感じで、隣のホームへ入ってきた列車は車体に真っ白に雪がこびりついていました。
私はこの列車で輪島へ向かいました。
もちろん当時は国鉄でしたが、その後JR西日本になり、今は「のと鉄道」になって一部が分割されたり廃止されたり・・・
今は輪島へ行く列車はありません。
旧七尾線の穴水〜輪島間が廃止されてしまったからです。もう二度と乗る事はできない列車なんですね。
金沢のスケッチは今回で終わりです。
参考サイト→「のと鉄道七尾線 – Wikipedia」
「輪島駅−ここはかつて駅でした」
30年前の事をよく覚えていますね。
私の脳みそは既に記憶障害です。(^^)
輪島へ行く列車が無くなってしまっていたんですね。
今は定期バスなのでしょうか?
なんだか淋しいですね。
exifさん、いらっしゃい。
30年前ですからね〜スケッチや写真を見ると何となく思い出す程度ですよ。
何故か俵屋のお婆さんのことは割と鮮明に覚えていましたけれど。
輪島へはもちろんバス路線はあるようです。
でも、鉄道が無くなってしまうというのは寂しいものですね。
ラフなスケッチなのに、「キハ26」ってはっきり書いてあるのには笑っちゃいました(笑)。さすがです。
あ〜気動車の匂いを嗅ぎに行きたくなっちゃった。。
こんにちは。
加賀のれんの模様、綺麗ですね。
そういうデザイン的な視点がもう
欠かさずに活かされて素晴らしいですね。
鉄道、廃線になるのは寂しいですが
北海道などでも多かったです。今は
自動車の時代なんですよね。バスも
どんどん廃止になって・・・・
30年を超えて、記憶が戻ると言うのは
羨ましいです。
こんにちは。
時々太陽が見えますが、曇ってます。蒸し暑いです・・・。(泣)
北陸地方は、富山に行った事があります。その時の「ますの寿司」美味かったなぁ。<(^^ 列車のスケッチいいですね〜。 ほんとだ!「キハ」の文字が!さすが、くまぱぱさん!(笑) 22日の毎日新聞のHPに「のと鉄道:「能登線」使いファンらに運転体験」 という記事がありました。 http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/ishikawa/news/20060622ddlk17040529000c.html
くまぱぱさん、どうです〜?d(^^
というか、私が行きたいカモ・・。(爆)
なおさん、いらっしゃい。
久しぶりですね。
まあ、列車のスケッチしたら型式番号は外せないでしょう。(笑
ASさん、いらっしゃい。
ラフなスケッチですけどのれんの所だけタッチを強くしているところを見ると、我ながら
加賀のれんは印象的だったのでしょう。
ホントはタッチの方向ををキチンと揃えれば良かったんですけどね。
北海道も廃線になった所が多いですよね。
確かに時代と言えば時代なんですが。
くまごろーさん、いらっしゃい。
24日のこちらは良く晴れましたよ。
運転体験ですか〜面白いことをやっていますね。
結構人が集まりそうですね。
こんにちわあ〜〜(^^)
繊細なタッチの描写ですねえ〜
好きです、こ〜ゆ〜の。^▽^
古きよき日本がよみがえります。
八丈島ドームハウスさん、いらっしゃい。
久しぶりですね。
こういう古い建物や街並みはよほど意識しないと無くなってしまうので大事にしたいですね。