8月19日の記事「日本語は難しいか」の続きです。
前回はIMの話から「かな入力」と「ローマ字入力」の話になり、皆さんからコメントをいただきました。予想通りローマ字入力の方が多かったですが、かな入力の方も意外に居て嬉しかったです。どちらにしても自分のやりやすい方法でやるのが一番ですが・・・
パソコン教室などで人に教える場合、何が何でもローマ字入力というのはちょっとどうかと思うんです。かな入力を教えられる人材が極端に少ないので仕方ない面もありますが。
これは私の叔父がパソコン教室で実際に体験した話です。
数年前、80才近くなった叔父は高齢者向けのパソコン教室に通い始めたんです。俗に言うボケ防止とか、老後に趣味を持つとか、そんなところですね。
ところがその高齢者向けの教室ではかな入力を教えられる講師が居なかったんです。
高齢者(小学校でひらがなより先にカタカナを習ったような世代)の場合、特に高等教育を受けてアルファベットに慣れている人以外はローマ字は馴染みが薄いです。文章を日本語で考えて「それをローマ字に変換する」という作業を頭の中でやることに相当な時間と労力が必要なんです。
前回の記事に本庄ネットの学さんが「頭の中でローマ字変換が瞬時にできないので、入力変換が遅くなります。」とコメントしてくださいましたが、私もそうなんですよね。まして高齢者なら尚のことです。
例えば「ナンッニーニ」と表記したい場合、ローマ字入力ではどう打つんでしょう?(笑
かな入力ならそのまんま打ってカタカナ変換で一発ですから3秒かかりません。ローマ字入力のあなたは何秒? その内、キーを打つのに要した時間と、頭の中でローマ字化するのに要した時間を考えてみてください。
まあ、これは極端で意地悪な例です。でも、これと似たような手間が全ての単語に必要なんですよ、80才のお年寄りには。
結局私の叔父はかなりがんばったのですが入力が思うように出来ず、途中でやめてしまいました。
一般の教室ならともかく高齢者向けを謳う教室ですから、高齢者がローマ字に馴染み難いことくらい承知していそうなものなのですが、どうやらそれ以前の問題で「ローマ字も分からないのか」との若い講師の心ない一言が決定打だったようです。
さて、かな入力とローマ字入力の話はこの辺にして、本題の「日本語は難しいか」に話題を戻しましょう。・・戻すと言うより、今初めて本題に入ったような。(爆
貴方は日本語って難しいと思いますか?
確かに難しいと言えば難しいです。語彙の膨大な事から始まって、言葉に秘められた情緒的な意味、かなと漢字の視覚から来る心理的な効果まで考えれば世界で一番難しい言語でしょう。
とは言え、そこまで考えずに日常的な会話やちょっとした文章なら、皆さんそれほど難しいとは思わずに使っているはずです。
日本人ですからね。ある程度使えるのは当然なんです。
しかし最近は、その日常的な日本語さえ怪しげな若い人や子供が増えていますね。
そんな状況なのに、小学校で英語を必修にしたり古文の暗唱をさせるんだそうですよ、文部科学省は。
英語を覚えることも古文に親しむことも悪い事じゃありません。でもその前に「普通の日本語を普通に使える」ようにする事の方が大切じゃないですか。日本の小学生なんですから。
さて、自分の日本語がだんだん不安になってきた貴方。ちょっとテストをしてみませんか。
→「ATOK presents 日本語ドリル」
皆さんだけにやらせては悪いので、もちろん私もやりましたよ。
結果はこちらですが、先ずはご自分でやってみてからご覧くださいね。
日本人なら目標は80点以上かな〜(笑
ナンッニーニは14打鍵ですね。かなり多いかな。
(カタカナ変換のためのキー操作も含めて)
私は日本語をローマ字に頭の中で変換する事はしていないので、
そこは問題ありませんが、お年寄りなどローマ字が苦手な人には難しいかもしれませんね。
私の場合は、りんご→Apple→A P P L Eと打つ事の方に時間がかかってしまいます。
日本語ドリルは全然ダメでしたよ50点。
前半の語源と表記力に問題ありですね。
2択〜4択なので、自分で思っていたのと違う回答があって、
もしかしたらこちらが正しいのかも?なんて迷った末、間違ってしまいました。
わたしがローマ字入力するときは
nannltuni-ni と打ちます。
ンッニをnnnniと打たないところがたぶん他の人と違うんじゃないかな。
頭の中に浮かぶ言葉がPC用になってしまってます。病気ですね(笑
普通に打つとたぶん、「なんんいーに」になるんじゃないでしょうか。
わたしはn2個で「ん」に変換するようにIMEを設定しているのですが、n1個でも「ん」と認識させる設定のひとはもっとややこしそう・・・・。
ドリルは4問間違いの71点しかありませんでした。後半は全問できてたんですが前半の仮名づかい(香りとか地震とかの表記)が致命的にダメだったようです。
わたしって結構若者なのねってうれしかったです(爆
exifさん、いらっしゃい。
> 日本語をローマ字に頭の中で変換する事はしていない
すんません、それがどういう事か分からないんですが、最初からローマ字で考えているという
意味でしょうか?
つまり「こんにちは」と書きたい場合、最初から「konnnitiwa」と考えてしまうと言うこと・・?
ローマ字ネイティブという状態なのかな・・?
日本語ドリルは、日本語と言うより「雑学」と言った方が良い問題もありますから、あくまでも
遊びと考えてくれれば良いと思います。
chaoさん、いらっしゃい。
> nannltuni-ni と打ちます。
そういう打ち方が出来るということ自体を知らないので何とも言えませんが、そういうのって
特に考えなくても自然に出てきちゃうんですか?
何かスゴイですね〜(笑
こんばんは。
私もchaoさんと同じく
nannltuni-ni
と打ちますね。
ローマ字入力では、小さい「っ」をどう打つかが問題になるかな。(笑)
ローマ字入力は慣れというか、今は無意識に指が動いているような気がしますが・・・。
ショックです・・・。49点でした。(泣)
「かなづかいが弱点」と言われました。
くまごろーさん、いらっしゃい。
自然に指が動くようになれば何も問題はないと言うことですよね。
そこまで行くのが大変そうだけど。(笑
「かなづかいが弱点」ですか・・・う〜ん、若いということでひとつ。(汗
今晩は、お邪魔致します。
確かに、改めて聞かれると『一旦、日本語で構築してから
頭の中で平仮名に分解してローマ字に置き換える』、という
一連の作業を意識してやってはいないです、感覚的に…。
お題の『ナンッニーニ』ですが自分の場合、他の皆様と微妙に
違うのは『nanntt<deleteキー>ni-ni』と、小さい『っ』を単体で
出さなければいけない時に『tt<deleteキー>』とやるところでしょう。
『xtu』でも出るのですが、上記のやり方の方がリズムが崩れず
キーを打つ事が出来るので、、、。かなり変則的な打ち方ですから、
おそらく、ちゃんとした教室などでやろうものなら間違いなく教官に
修正指導されるでしょうね(爆)
PS:叔父上のエピソードに登場した講師に讀んでいてえらく立腹しましたです。
しかし、『かな入力を教えられない』、というのも不思議な話です…。
ひょっとして『かな入力のタッチタイピング技術が確立していない』ということでしょうか???
warabieさん。いらっしゃい。
頭の中での日本語からローマ字への変換作業を、慣れている人が意識していないのは当然
だと思います。
『tt<deleteキー>』ですか・・・その辺になると私には未知の世界です。(笑
「かな入力を教えられない」というより「パソコンはローマ字が当然」と思いこんでいるという事。
つまり「かな入力なんて眼中に無い」し、それが当然と思っているのでしょう。
それともう一つ。
高齢者向けのパソコン教室で「タッチタイピングを教える必要はない」というのが私の持論です。
一本指でも二本指でも良いじゃないですか。
タッチタイピングを覚える時間にメールの使い方を覚えてお孫さんとメール交換した方が、人生
楽しいと思うんですけどね。