坪庭の植物(秋)

06092401麦草峠から299号を茅野市方面へ下る途中でビーナスラインに入り、ピラタスロープウェイで坪庭へ行きました。
坪庭の標高は2,250m。森林限界付近のため、溶岩の台地にハイマツや高山性の植物が入り交じり、立ち枯れの木が目立つ独特の風景です。

この日は良い天気だったので何となくのどかな風景に見えますね。
ほぼ同じ場所でも、霧が出ただけでこんな感じになってしまう事もあります。
06092402坪庭と呼ばれる部分は地面が全て溶岩なので、植物はハイマツやシャクナゲなどが多く、高く育つ木は殆どありません。
風が強いため、写真のように風に流された形のままに育っています。
中央の岩の上に丸い小さな葉が見えますが、これはクロマメノキです。白駒池あたりでは1m以上の高さに育っていますが、ここでは岩の上を這うようにしか伸びることが出来ません。
それでもちゃんと実は成っているんですけれど。
06092403こちらはガンコウランと言います。
クロマメノキより小さくて硬い黒い実がたくさん成っています。

参考サイト→「ガンコウラン
06092404こちらはイワカガミです。
ちょっと窪んで風が当たりにくい場所に光沢のある葉を広げています。葉の色は気温が下がると赤くなるようです。
今の時期は葉だけですが、かなり可愛い花を咲かせるんですよ。

参考サイト→「イワカガミ
06092405上のイワカガミの直ぐ近くにゴゼンタチバナが赤い実を付けていました。
こういう風の当たりにくい場所には保水力のある苔も生えています。だから色々な植物が育ちやすいのです。
細い葉は岩ヒゲと言われる植物だと思います。

参考サイト→「ゴゼンタチバナ
06092406シラタマノキの実です。
こちらはちょっと離れた場所です。日陰になっていますが、上の写真の場所ほど湿り気はなさそうです。
植物によって、それぞれ適した場所に育っているんです。

参考サイト→「シラタマノキ
ピラタスロープウェイは往復で1,800円です。
特に山登りの装備も必要なく、お年寄りや体力のない人でも気軽に高山の雰囲気を味わえますからお薦めですよ。
もちろん坪庭の中を歩くには運動靴が必要ですし、車いすが必要な方には無理ですけれど。

坪庭の植物

“坪庭の植物(秋)” への4件の返信

  1. 高山植物って滅多に見ないから新鮮な感じですね。
    同じ樹木でも風で変形しているだけでも面白いし。
    季節も天候も良くて楽しめたようですね。

  2. exifさん、いらっしゃい。
    確かに、平地や街中では見られない種類ですから、珍しくて良いかも知れませんね。
    独特の風景も魅力ですが、ロープウェイがあればこそです。
    私など、歩きで登っていく気にはならない場所です。(笑

  3. イワカガミも、ゴゼンタチバナも
    シラタマノキの花も、みんな可愛い
    ですね。可愛いだけじゃなくて、とても
    形が変わっていて、美しいなあ。
    実になると、また小さくて可愛い。
    高山の花は、小さいのに強いんですね。

  4. ASさん、いらっしゃい。
    過酷な環境に耐えるために小さくなり、変わった形に進化してきたんです。
    とても強い植物です。
    でも、私たち人間が入り込むことで急激に環境が変わると生きられないんです。
    だから自然の中ではマナーを守らなくてはいけませんね。

コメントは受け付けていません。