ぬり絵式 花の描き方・1

08031801山々には雪がまだ沢山残っていますが、春はすぐそこまで来ています。
今年の春は、ひとつ花の絵でも描いてみませんか?
「絵は苦手」という人も多いと思いますが「ぬり絵式」なら大丈夫。
市販のぬり絵ではなく、先ずはぬり絵そのものを作るところから始めます。

外にはまだ花は殆ど咲いていないので、今回はテーブルに飾った花を素材にします。
あまり欲張らずに、花の数は数輪にしておく方が良いでしょう。
08031802それを鉛筆でスケッチ・・なんて言うと退いてしまう人が多いでしょうね。(笑
スケッチとかデッサンとか、そういうのは今回はやりません。

先ず、上の写真をクリックして拡大写真をパソコンでプリントしてください。
もちろん上の写真でなく自分で撮った写真でも結構ですが、何しろ初心者はシンプルな写真を選ぶのが一番です。
大きさは、だいたい葉書2枚分くらいの大きさが描きやすいと思います。
08031803トレーシングペーパー(略称トレペ)を写真に重ねて、輪郭を鉛筆で描き写します。
写真がずれないように、テープで仮止めしておくと良いでしょう。

輪郭が全部描けたら、トレペの裏に2B〜4Bの濃い鉛筆を一面に塗りつけます。
それを画用紙の上にテープで仮止めし、輪郭を細書きボールペンでなぞると、裏に塗った鉛筆の粉が画用紙に付いて、輪郭線が写し取れるわけです。
時々一方をめくって輪郭がちゃんと写されているか確認しながら進めます。
08031804画用紙に写された輪郭線です。実際にはもっと濃く写されているはずですが、鉛筆の粉で画面が汚れたり、彩色の時に影響が出るので、消しゴムで輪郭をわざと薄くします。
「練り消し」という軟らかい消しゴムがあれば一番ですが、普通の消しゴムでも軽く叩くようにすれば大丈夫です。
薄くし過ぎて輪郭が分からなくならないように・・また、あまり強く叩いたり擦ったりすると、紙の表面が荒れて彩色しにくくなりますから気をつけてください。
08031805薄く残った輪郭線をなぞるように、ペン入れをします。
ペンはジェルインクのボールペンを使います。
これで如何にも「ぬり絵」らしくなったでしょう。(笑
ペン入れは、基本的には輪郭線をなぞるわけですが、あまりピッタリ合わせようとしなくて結構です。
輪郭線に合わせようとするあまり、ペンが震えてしまったり、線が太くなってしまったり・・多少は線がズレても気にしなくて大丈夫です。

これで「ぬり絵」が完成です。次回は色を付けていきますが、画材は「水彩色鉛筆」を使ってみたいと思います。

用意する画材をまとめておきますね。
・画用紙  厚手の方が描きやすい。スケッチブックでも可。
・鉛筆  HかHB(シャープペンシルでも可) 2B〜4B
・トレーシングペーパー
・練り消し  無ければ普通の消しゴムでも可。
・製図用テープ(仮止め用の低粘着テープ) セロテープの場合は手のひらに貼り付けて粘着力を弱めておく。
・細書きボールペン  トレペのトレース用なので普通のボールペンで可。
・ジェルインクのボールペン  輪郭線を書く、水に滲まないタイプ。三菱 uni-ball Signo の細書きが使いやすい。
 色は黒でも良いですが、私は、グリーンブラックを白い花に、ブラウンブラックを黄色い花に使いました。
・水彩色鉛筆  ステッドラー、ファーバーカステル、三菱鉛筆等がある。子供用の12色セットで充分。
・水彩筆  穂の幅が5mmほどの丸筆が良いと思います。小学生のお絵かきセットに入っているようなのでもOKです。

“ぬり絵式 花の描き方・1” への2件の返信

  1. ぬり絵式 花の描き方・2

    3月に書いた「ぬり絵式 花の描き方・1」の続きです。少し日が空いてしまいましたが、先ずは前回の記事をご覧ください。鉛筆の

  2. ぬり絵式 花の描き方・3

    「ぬり絵式 花の描き方」の最終回です。先ずは前回までの記事をご覧ください。「ぬり絵式 花の描き方・1」「ぬり絵式 花の描き方・2」水彩色鉛筆

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