クサノオウ

08051104その辺の野原や荒れ地に生える雑草ですが、名前がスゴイですね。
名前の語源は、皮膚病の丹毒=別名・瘡(クサ)に良く効く薬草なので「瘡の王」とか、草の汁が黄色いから「草の黄(おう)」とか、言われているようです。
ケシ科で、西欧では中枢神経系を麻痺させる強力な毒草とされています。

アヘンの代わりに使われたこともあるそうで、尾崎紅葉は胃ガンの痛みを抑えるのに使ったそうです。(モルヒネみたいなものか?)
08051105古来西欧では多分に呪術的な使われ方をしたようで、こんな話が残っています。

この草をモグラの心臓と一緒に病人の枕元に置く。その病人が死ぬ運命なら大声で笑い出す。また、その病人が快復する運命ならば涙を流す。

モグラの心臓というのが何とも黒魔術的で怪しいですよね。(笑
日本のものは中枢神経に作用する毒性が少なく、皮膚病の民間治療薬に使われるくらいだとのことです。とは言え、迂闊に手を出すべきではないですね。