「pen」11/15号です。
pen誌が選んだ「ベストデザイン20点」ということです。
内容は多数の分野にわたり、なかなか良かったですよ。
表紙のレインボーカラーが、ちょっと如何にもな感じですが、これは表紙の構造を見せるためでしょう。
表紙の幅が狭くなっていて、次のページの一部が見えている訳ですが、表紙を開くとこんな感じです。
鞍を載せた野牛の写真はエルメスの広告です。
・・赤い部分を左へ開くと・・・
こうなって、広告ページ全体が見えるわけです。
海外の書籍では割と見られるし、特に新しい仕掛けではありません。
でも、日本の雑誌としては、大抵は「コスト」という錦の御旗で却下されてしまうのが実態だと思います。
それをやるのが「pen」らしいです。
・・おっと、アワードの内容も素晴らしいですよ。
私が一番気に入ったのは「アートセンターのベストデザイン」に選ばれた「十和田市近代美術館」です。
街の一部になるような美術館とでも言えば良いでしょうか？
ガラス部分の大きくとられたBOX状の建物がいくつも並んでいて、通りを行く人にも中の作品が見えるんです。
で、興味を持って近付いてくる・・更に興味のある人は、入館する・・そんな具合に、美術館の「外」であるはずの「通り」が「美術館の一部」になっているんです。
紹介ページに・・大きなガラス窓から中の人物や作品が見え、その外をリヤカーを引いた自転車に乗って走る作業着姿の人・・こんな写真がありましたが、とてもいい感じでした。
記事を書くのが遅れたので、pen誌は既に次の号が出てしまいました。
この11/15号は店頭にはないかも知れませんが、興味のある方はバックナンバーを取り寄せる価値はあると思います。