藁葺き屋根のお堂

09112901ずいぶん以前から時々通る道路沿いなんですが、最近初めて気付きました。
檜の大木の根元に寄り添うように小さなお堂が建っています。
道路からお堂までは、古びた石仏が並んでいます。

鳥居はありませんし、墓地が近くにあるので、お寺とは思いますが、書かれた物が何も無くてはっきりしたことは分かりません。
09112902そして、このお堂、藁葺き屋根なんですよ。
かなり古い物で、傷んでもいますが、小さなお堂の割には厚みのある立派な屋根です。
軒の下に「扁額」が掲げられていましたが、文字が書かれていたのか、絵が描かれていたのか、全く判読できないくらい消えてしまっています。
09112903これは、軒下にあったんですが「銅鑼」ですよね。
本来はヒモが付いて鳴らせるようになっていたのでしょう。
しかし、こういうのがあるとなると、神社にも思えます。
何しろ、名前も云われも全く分かりませんので、単に「お堂」と呼ぶことにしました。
09112904県道から、ほんの数メートルですが、このように石仏が並んでいます。
もちろん両側にありますよ。
09112905これは灯籠のような形の物ですが、明かりが灯るようにはなっていません。
六角形の六面に、それぞれ仏像が彫られています。
「半跏思惟」というのでしょう、物思いにふけるようなポーズがいいですね。
09112906この写真で、お堂の前にあるのが上の写真の、灯籠形の物です。
一番手前にも門柱のように灯籠が建っていますが、右の灯籠は上の写真のように「明かりが灯るはずの部分」に仏像が彫られています。
そして左側の灯籠は、明かりが灯りそうな穴がありますけれど・・
09112907穴の内側の石に、仏像が彫られているんです。
この写真・・穴の中に仏様の横顔が見えるんですが、分かりますか?
ここの石仏類は如何にも素朴で、名のある名工が彫ったと云うより、地元の石工が懸命に作ったという感じのものです。
それにしても、わざわざ穴の中に・・手の込んだことをしたものですね。
ネットでもあちこち調べてみたんですが、何も資料はありませんでした。
地元の人にでも聞いてみるしか無さそうですね。

“藁葺き屋根のお堂” への2件の返信

  1. 石仏とかがあるからやはりお寺なのでしょうかね?
    「銅鑼」が下げられたお寺は見た事があるので、
    神社とは言い切れないし。
    それにしても藁葺きは珍しい。

  2. flipperさん、いらっしゃい。
    私も、先ず間違いなくお寺だとは思っています。
    しかし、名前が分からない・・地図にも載っていないんですよね。
    近くの家を突然訪ねて訊くのも何だかなぁ・・(笑

コメントは受け付けていません。