甲斐小泉駅 〜今昔物語〜 その2

10013001これは現在の甲斐小泉駅です。
上りホームの大泉寄りから、大泉方向を撮った写真です。
線路の向こう側に、ちょっとした広場があり、線路沿いに道が続いています。

ちょっと勿体ないくらいのスペースなんですが、何だと思いますか?
実は昔、ここに保線作業員の宿舎などがあったんです。
ではここで、1971年頃の写真をご覧いただきましょう。→「C56形SLが牽く客貨混合列車

この写真の真ん中にある木造の建物が保線作業員の宿舎です。
右のスレート葺きの建物は燃料小屋で、奥にある緑色の屋根のトタン貼りの建物は、保線用の機材、資材の倉庫ですね。
線路沿いの道は、砂利道でした。
一番左側には、旗竿が立ち、百葉箱があります。
百葉箱(ひゃくようばこ)は温度計や湿度計を入れた屋根付きの箱で、正確な気温を計測するためのものです。
昔は、大抵の駅や学校、役場などにありました。

で、この写真・・大抵の人は見逃してしまうんですが、注目に値するものが・・
C56のすぐ右側に、殆ど隠れていますが、オレンジ色のものがちょっとだけ見えているでしょう。

10013003倉庫の前から撮ったこの写真には、はっきり写っています。
そう、作業員輸送用のレールバスです。
オレンジ色のボディーに赤いストライプという、なかなかお洒落な装いでしたよ。
写真がモノクロなのが残念なくらいです。
時間帯は朝でしょうね・・夏の朝霧のような空気感があります。
上りホームと駅舎の佇まいがいい雰囲気でしょう。

レールバスが大きく写った写真」もご覧ください。
車両としては、この時既に相当古かったようですね。
レールバスといっても、エンジン付きのトロッコにボディーを被せたようなものでしょう。
バタバタという音を響かせて走っている姿も何度か目撃しました。

“甲斐小泉駅 〜今昔物語〜 その2” への2件の返信

  1. おっ、なんだこの可愛さは。
    レールの上を走り、エンジン付きだからバスなのか。
    いま走っても人気が出そうな形ですね。
    話は変わりますが、江ノ電が全線開通100周年だそうです。
    最近メチャ混みなので、乗らなくなっていましたが、
    ちょっと行きたくなりました。

  2. flipperさん、いらっしゃい。
    江ノ電は100周年ですか。
    人気があるのはいいけど、確かにちょっと混みすぎの感はあるでしょうね。
    小海線は、全線開通75年くらいです。
    たしかに、このレールバスは、現代に復元させたら面白いですよね。

コメントは受け付けていません。