旧小諸城大手門の門扉の金物。
これは丁番。
こちらは閂（かんぬき）の金物。
どちらも多分、扉の木部も含めて新たに作られたものだと思う。
なぜならこの大手門は、相当に傷んでいたものを復元されたのだから。
明治維新後、各地の城はほとんど破壊されたのはご存知だろう。
当然明治政府として残しておきたいものを除いてではあるが・・
城が反政府勢力の拠点になっては拙いという事情はあるにせよ、特に徳川方だった地域の城は「いじめ」とも言える方法で破壊されている。
この大手門は、遊郭として使用するために払い下げられるという屈辱的な対応であった。
その後、遊郭が廃止され一般の民家となり、史跡としてはほとんど忘れ去られたような状態だったものを、小諸市により近年大掛かりな復元が行われて公開されるようになったものだ。