冬の陽が射す森

11021301八ヶ岳高原ラインから、しばらく歩いて登った辺りです。
一帯は、ほとんどがカラマツです。
自然林ではなく、植林されたものです。



この辺は「恩賜林」と言って「皇室から山梨県に下賜された」ことになっています。
まあ、色々と事情というか経緯というか・・複雑なんですがね。
11021302恩賜林は県有地になり、財産区と呼ばれています。
地元の地域の担当区域が決められて、その地域住民が下草刈りなどの手入れをしています。
11021303治山工事などは県がすることです。
それは財産区とは別の問題です。
11021304きれいに下草が刈られて、林床まで日光が届くようになっています。
こういう手入れを住民がやっているんです。
11021305山地なので、川が流れて谷になっているところもあります。
そういう場所には、自然に生えた白樺などもあります。
11021306水分のあるところでは、苔も生えます。
ただし、カラマツは落葉樹なので、年数が経っても白駒の森のような状態にはなりません。
11021307植林は治山治水の目的が大きいですが、木材として活用するためでもあり、伐採して出荷した場合は、売上金を県と地元住民が 7:3 の割合で分配する取り決めもあるそうです。
とは言え、カラマツは建築材としての価値が低く、伐採運搬費にも足りないと言われています。
今後この森がどうなっていくのかは分かりませんが、この風景は残って欲しいと思います。

この記事の写真は、先週の降雪以前に撮影したものです。