
小海線の列車が鉄橋を渡ってくる。
半世紀余りの昔、撮影名所だった大門川橋梁だ。

この写真のアングルではない。旧国道141号周辺からの撮影で、鉄橋を渡るSL列車の背景に八ヶ岳が写る絶景だった。

現在その撮影ポイントからは全く撮影できない。鉄橋と背景(八ヶ岳)の間に国道141号の新道が完成したのもある。

しかし新道が出来ただけなら撮影はできる。まあ、背景の八ヶ岳との間に無粋なコンクリートの構造物は嬉しくないが。

全く撮影できなくなったのは、周囲の樹木が大きく育ってしまったためだ。
旧撮影名所からは、鉄橋も小海線自体も八ヶ岳さえ全く見えなくなっている。
当然ながら列車に乗っていても周囲の広々とした景観は望むべくもない。
道路建設という人間による景観破壊もあるが、樹木が育つという自然の営みによる景観劣化もある。
この例に限らず、今の風景がいつか見られなくなるという危機感は持っていた方が良いだろう。

