ブートニア

07122801例によって、息子が学校の授業で作った物です。
冬休み前に持ち帰って写真を撮っておいたんですが、アップする機会を逃して今に・・
コサージュ」よりもシンプルなので、実習としてはこちらを先に制作した方が良いような気がするのですが、その辺は都合があるのでしょう。

ブートニアは男性が胸に付ける物なので、花の数も少なく、小さめでシンプルなデザインのものが多いですね。
07122802恋愛関係にある男女にとって、ブーケ(花束)は最も「正式で伝統的」な贈り物です。
「正式で伝統的」という点においては、宝石などの比ではありません。
今の世の中は「正式で伝統的」な物よりも「経済的価値」の方が重く扱われるという、嘆かわしい状況ではありますがね。(笑

ブーケを受けとった(男性の愛を受け入れた)女性は花を一輪折り取って男性の胸に挿す・・それがブートニアの起源ですから、ブートニアには必ずブーケと同じ花が使われていなければなりません。
もし違う花のブートニアなんか付けてしまうと・・
「あんた、いったい誰にブーケを贈ったのよ!」なんて事になってしまうわけで・・・
「私がブートニアを刺してあげるわ。」・・胸のボタンホールから深々と心臓をグサーッ・・スプラッタ、ラッタ、ラッタ、ウサギのダンス・・なんて事になり兼ねません。(ならないならない)

「正式で伝統的」な物を扱うには、それ相応の知識と経験が必要なんですよ。
例えば今夜食べる「年越し蕎麦」ですが・・「蕎麦のように細く長く生きられるように」というのが一般的な年越し蕎麦の意味です。
でも、蕎麦は切れやすいので「一年の苦労を切り捨てる」という意味もあり、年を越して食べるのは縁起が悪く、夜中の12時までには食べ終わら無ければならないのです。

まあ「一生勉強だ」なんて言うと、若い人たちは嫌かも知れませんし、私だって普通の学校でするような勉強は嫌いです。
でも、この世の中、知れば知るほど新しい知らない事や古い知らない事が出てきて、それを知ることがまた楽しくて面白いんですよね。

若い人たちには「できれば、楽しさを感じられるくらいには、知識と経験を積みなさい」と申し上げて2007年を締めくくりましょうか。

若い人も若くない人も、皆様、良いお年をお迎えください。