八ヶ岳に向かって

11010801エンジン音を響かせながら2両編成の列車が近づいてきます。
小淵沢駅を発車した小海線の列車です。
大曲の大築堤を外側から撮りました。



ちょうどこの辺りから左にカーブし始めます。
ほぼ180度、向きを変える「大曲」と呼ばれる所以です。
11010802勾配は25パーミル、半径は300mです。
どちらも小海線で一番きついわけではありません。
でも、撮影場所としては一番の名所と言って良いでしょう。
11010803前方に八ヶ岳が見えてきました。
車両はキハ110系(111、112を含む)で、エンジンは1台ですが高性能です。
昔はエンジン2台搭載の気動車でさえ黒煙を吐き、唸りながら登った勾配を、軽快に走ります。
11010804八ヶ岳は雲に覆われています。
編笠山、三頭山より上は雪が降っているのでしょう。
列車は更に右に曲がり、八ヶ岳を左に見ながら甲斐小泉駅に向かいます。
大曲の周囲はほとんどが水田です。
だからこそ障害物が少なくて撮影に適しているんですが、特別列車などが走るときは大勢のファンが詰めかけ、大変な混雑が起きます。
中には田圃の畦に登ったりする人も居るようで、地元の農家の人は困っています。
趣味人としてのマナーは守らなくてはいけません。
そのうちに「動物避け」と称して、柵や防護ネットが設置されてしまうかも知れませんよ。