飯田線川路駅


飯田線の川路(かわじ)駅です。
天竜川の水害対策で開発された広い土地にある駅です。


円筒形の建物を回り込むように階段でホームへ上ります。


単式ホーム1面1線の無人駅で改札口などはありません。青い扉は待合所の入り口です。


待合所はガラスブロックで半円形に囲まれています。


ちょっと距離が長いですが、ホームへはスロープも付いています。


下り側には保線用の引込線が複数あり、車庫や資材置き場もあります。


1927(昭和2)年に伊那電気鉄道の伊那川路駅として開業しました。

この駅の歴史は天竜川の水害との戦いの歴史でもあるようです。
1961(昭和36)年「三六災害」と呼ばれる大水害で駅舎の屋根まで水没しました。
後に「災害危険区域」に指定され、近隣の住民が高台や他地域へ移住したため駅周辺はゴーストタウン化しました。
更に1983(昭和58)年「五八災害」でも大水害の被害を受け、2001(平成13)年に水害対策の治水工事に伴い、線路付け替えがあり駅も現在の位置に移転しました。

次は天竜峡駅です。