消費者はどんどん馬鹿になる

先ずは下のニュースを読んでください。
「こんにゃくゼリー、消費者団体が「販売見送り」求める声明 : 社会 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）」

ニュースサイトは、ページが無くなってしまうことが多いので、念のためキャプチャー画像も用意しておきます。
・写真は記事と関係ありません。

この「消費者主役の新行政組織実現全国会議（ユニカねっと）」ってのは、何を考えてるんでしょう。
マンナンライフは自主的に製造を中止して、ゼリーに含まれるこんにゃくの成分を減らして軟らかくするとか、パッケージの表示を変えるとか、そんな対策をして再発売したんです。
それを「客観的なデータに基づいて安全性が担保されない限り、安易に製造・販売を行うべきではない」ってのは、何なのかな？

マンナンライフの売り上げの7割が、このこんにゃくゼリーだと、前に読んだように記憶しています。
僅かな期間でも、売り上げの7割を占める商品を自主的に製造中止までして改善努力したものを、販売先送りしろってのは、その会社に潰れろって言ってるようなものじゃないですか。
マンナンライフの肩を持つ訳じゃないけど、この不景気のご時世に、更に路頭に迷う人を出すようなことをしなくたっていいじゃないかと思うんです。

だいたい、食べ物による窒息事故なんてのは、こんにゃくゼリーに限った事じゃないです。
最近もパンを喉に詰まらせた小学生の事故があったし、お年寄りが餅を詰まらせる事故なんて毎年正月には起きているじゃないですか。
どうしてこんにゃくゼリーだけ製造中止だの販売見送りだのって騒ぐんですかね。
同じ理屈なら、パンだって餅だって、製造中止じゃなければ筋が通らないけど、そんなことになるわけ無いでしょう。

要するに、こんにゃくゼリーは「やり玉に挙げやすい」から騒いでいるだけなんじゃないのかな。
パンや餅は「客観的なデータに基づいて安全性が担保され」ているのか・・？
こんにゃくゼリーが「危ないと思う人は食べなければいい」だけの事じゃないの。
製造中止だの販売見送りなんてのは「食べたい人の権利を侵害している」と言っても良いと思いますよ。
「消費者主役の」なんて言えば聞こえはいいけど、お陰で「自己判断できない消費者」が増え、どんどん消費者は馬鹿になるんだよね。
しかも、そういう馬鹿を相手にしなきゃならんという事は、美味しいものや便利なものを考える・・新商品の開発意欲をそぐことになる。
モンスターペアレントに萎縮してしまう教師と同じだよね。
消費者庁が出来るのも、消費者保護もいいけど、それには自ずと常識的な範囲があると思うんだけど・・
このままでは、日本の行く末は見えたな。