手漉き和紙


音風景を撮って絵はがきを作る」で立ち寄った和紙工房です。
豊川秀雄さんの熟練の技を見せていただきました。


手漉きの道具。既に原料は仕込まれています。


大きな鋤(すき)のような道具で撹拌します。


更に念入りに撹拌、原料の繊維を均一になるようにします。


いよいよ手漉き。水に混ざった繊維をリズミカルに濾し取っていきます。


ちょうど良い厚さになったところで、簾を枠から外して布の上に・・


簾をスーッと剥がすと、まるでゼリーのような生の(?)和紙が姿を表します。
それを薪の火で鉄板を加熱した乾燥機に貼り付けて乾燥させ、手漉き和紙の完成です。

コウゾやミツマタを煮て取り出した繊維と「ねり」と呼ばれる結着材を水に混ぜ、それを漉き取っていく・・常に水の音がするのですが、豊川さんの手の動きで、音もリズムが変わる・・音の聞こえるような写真を撮ろうと思ったんですが、どうでしょうか?

市川大門から身延にかけては昔からの和紙の産地で、今でも障子紙の全国シェアは日本一だそうです。
現在市川大門で手漉き和紙を作っているのは豊川製紙さんだけになってしまったそうです。