強風の中を泳ぐカモ。
風で羽は逆立ち、頭は「かりあげクン」状態である。
風に押されて猛スピードで進んでいく。
それも、彼女の意思にかかわらずである。
危うく岩場に打ち上げられそうなところを何とか避けた。
前傾姿勢をとって必死に漕ぐが、なかなか前に進まない。
やっとのことで、風の当たらない桟橋の影にたどり着いた。
既に目はうつろである。
波打ち際に上がり、しばし佇む。
荒れた呼吸を整えているのか、うつむいて動かない。
一時の休息の後、また餌を求めて水に入っていく。
野生の掟は厳しいのだ。
・・暫しの後、1枚目の写真に戻る。