残照・6

07111601・・・深淵の宇宙を往くか秋桜・・・

いよいよ地上から光りが去ろうとするその刹那。深淵の宇宙空間と一体の闇の世界に、秋桜=Cosmosが、光の宇宙船となって飛び立っていくような・・そんなイメージを感じました。

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残照・5

07111401
・・・晩秋の陽射しは闇と相在りて・・・

赤や黄色の葉を輝かせているのは陽射しですが、それを宝石のように美しく見せている闇。
せめぎ合いながらも、ともに在る。その相関関係が晩秋の落日の魅力かも知れません。

残照・4

07111201
・・・薊の穂光る翁の白髪に似て・・・

夕陽に輝くアザミの花穂。
人生の秋を迎えた人の髪のように、温かい光を宿しています。

残照・3

07110602
・・・秋の野に戯る光すすきの穂・・・

このところ、ずいぶん日が短くなってきましたね。
陽の光さえも日没を惜しむように、すすきの穂の周りで戯れているようです。

残照・2

07110601
・・・雪洞に明かり灯せし秋の夕・・・

秋は午後も遅くなると、木陰などはものの形が分からないほど暗くなります。
風に木の枝が揺れて差し込んだ陽射しが、たんぽぽの雪洞(ぼんぼり)に灯を入れたようです。

残照・1

07110401
・・・秋の陽に散り残りたる秋桜・・・

あれだけ咲き乱れていたコスモスも花を散らせて、花殻の方が多くなってきました。
秋の西日に透けた名残の花が一際目を惹きます。

夏の名残

07092501古いテラスの隅にトンボが留まっていました。
秋の陽射しをその透き通った羽に受け、じっとしています。
古びた木の板に、自らの姿を、焼き付けようとでもするかのように。
夏の名残を惜しむかのように。

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