合併前の長坂町ではヤマツツジが「町の花」に指定されていました。
長坂に限らず、このあたりでは大変よく見かける花で、標高が1,000以上の地域では今が見頃です。ツツジとしては小さめの花ですが、木全体にビッシリと咲くので薄暗い林の中でもよく目立ちます。何となくあか抜けない木ですが、私は好きですよ。
写真の木は、1986年に行われた「かいじ国体」で長坂へ来られた選手団に記念品として配られた苗木の余りを庭に植えておいた物です。
ナナカマド
白樺
春紅葉
更紗灯台躑躅
タイトルの漢字が読めた人は大したものです。(笑、、写真を見れば分かる?)
これが「サラサドウダンツツジ」の花です。普通の白いドウダンツツジの花が、宮中行事で使う灯台に似ている事から灯台躑躅と名付けられ、それが変化して「どうだん」と呼ぶようになったそうです。別名「満点星」とも言います。
コナシの花
5月は小さな緑が輝いて
ヤマボウシのつぼみです。
街路樹として植えられるハナミズキの仲間ですが、ハナミズキが花の後から葉が出るのに対してヤマボウシは花と葉が一緒に出ます。参考サイト→「ヤマボウシ」
以前「秋はそこまで・その1」で紹介した赤い実はこれです。真ん中のつぶつぶが花になり、外側の小さな葉に見える「総苞」という部分が大きくなり、色も真っ白になって大きな花のように見えます。
木の芽時
桜や桃などの美しい花に気を取られていると、つい見逃してしまうのが木々の新芽です。
木の芽時と言うと「ちょっとヘンな人が出てくる季節」という意味がありますが、それは人間界の勝手な言い習わし。この時期の山は命の芽吹きに満ちています。
写真は「ウワミズザクラ」です。開き始めた葉の間に小さなつぶつぶが付いていますが、もちろんこれが花になります。漢字では上溝桜と書きますが、真ん中の「溝」は「ミゾ」とは読まずに「ミズ」です。
森の中のコブシの木
裏の雑木林にあるコブシの木です。
コブシは「春が来た!その2」でも紹介しましたが、コブシの木全体の写真はまだお見せしていませんでした。今日、満開の一番いい所を撮ってきましたのでご覧ください。
幹はあまり太くありませんが高さは17〜8mあり、コブシとしては大木です。雑木林の中では、他の木に邪魔されたり日当たりの加減で曲がって育ったりする場合が多いのですが、これはかなり古い木で割と格好の良い木です。
「木を見て森を見ない」とは、大局的に物事を見られない人への揶揄を込めた言い方ですが、この時期のコブシの木は「森を忘れさせる」だけの美しさと存在感があります。