ヤマツツジ

05052104合併前の長坂町ではヤマツツジが「町の花」に指定されていました。
長坂に限らず、このあたりでは大変よく見かける花で、標高が1,000以上の地域では今が見頃です。ツツジとしては小さめの花ですが、木全体にビッシリと咲くので薄暗い林の中でもよく目立ちます。何となくあか抜けない木ですが、私は好きですよ。
写真の木は、1986年に行われた「かいじ国体」で長坂へ来られた選手団に記念品として配られた苗木の余りを庭に植えておいた物です。

ナナカマド

05052005秋には見事な紅葉を見せてくれる木です。
ナナカマド(七竈)とは、7回かまどに入れてもなお燃え残るほど燃えにくい木だから名付けられたという事です。そのことから「防火林」としての植裁も多く、古い家では「火事除けのおまじない」の意味もあって敷地内に植えられている事も多いようです。
我が家にも高さ10mほどの木が1本あります。

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白樺

05051901青空に真っ白な枝を伸ばす白樺。
まるで毛細血管か末梢神経のように枝先を張り巡らして
太陽と天のエネルギーを集めようとしている。
根からは大地の力を吸い上げ
自らの体内で融合させる。
間もなく一斉に芽吹く命の源として。

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春紅葉

05051701「はるもみじ」と読みます。
萌葱色や赤色など木々が色とりどりに芽吹く様子を、秋の紅葉(こうよう)にたとえて表現する言葉です。正に日本の美しい四季があればこその言葉ですね。

今回の場合は、本当に「春のモミジ」つまり「モミジの花」をご紹介します。
既に5月も半ばですから普通は「初夏」と言っても良い時期なのですが、標高の高い八ヶ岳ではまだ春です。何しろ昨日(5月16日)清里では最低気温が氷点下まで下がりましたから、、(笑

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更紗灯台躑躅

05051601タイトルの漢字が読めた人は大したものです。(笑、、写真を見れば分かる?)

これが「サラサドウダンツツジ」の花です。普通の白いドウダンツツジの花が、宮中行事で使う灯台に似ている事から灯台躑躅と名付けられ、それが変化して「どうだん」と呼ぶようになったそうです。別名「満点星」とも言います。

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コナシの花

05050901この時期、風の具合によりますが、ちょっと甘い香りが雑木林の方から漂ってきます。
我が家の隣の雑木林の縁に、毎年真っ白な花を隙間無くビッシリ付ける木があります。香りの主はこの木です。高さ5m横幅7mほどのこんもりした形で、枝の先端は地面すれすれまで下がっています。
これだけ見事に花を付けると、夜明け前や日没後の薄暗い中でも、雑木林のこの辺だけが薄ぼんやりと明かりを灯したように見えるんです。

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5月は小さな緑が輝いて

05050501ヤマボウシのつぼみです。
街路樹として植えられるハナミズキの仲間ですが、ハナミズキが花の後から葉が出るのに対してヤマボウシは花と葉が一緒に出ます。参考サイト→「ヤマボウシ

以前「秋はそこまで・その1」で紹介した赤い実はこれです。真ん中のつぶつぶが花になり、外側の小さな葉に見える「総苞」という部分が大きくなり、色も真っ白になって大きな花のように見えます。

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木の芽時

05042001桜や桃などの美しい花に気を取られていると、つい見逃してしまうのが木々の新芽です。
木の芽時と言うと「ちょっとヘンな人が出てくる季節」という意味がありますが、それは人間界の勝手な言い習わし。この時期の山は命の芽吹きに満ちています。

写真は「ウワミズザクラ」です。開き始めた葉の間に小さなつぶつぶが付いていますが、もちろんこれが花になります。漢字では上溝桜と書きますが、真ん中の「溝」は「ミゾ」とは読まずに「ミズ」です。

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森の中のコブシの木

05041802裏の雑木林にあるコブシの木です。
コブシは「春が来た!その2」でも紹介しましたが、コブシの木全体の写真はまだお見せしていませんでした。今日、満開の一番いい所を撮ってきましたのでご覧ください。

幹はあまり太くありませんが高さは17〜8mあり、コブシとしては大木です。雑木林の中では、他の木に邪魔されたり日当たりの加減で曲がって育ったりする場合が多いのですが、これはかなり古い木で割と格好の良い木です。

「木を見て森を見ない」とは、大局的に物事を見られない人への揶揄を込めた言い方ですが、この時期のコブシの木は「森を忘れさせる」だけの美しさと存在感があります。

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ヒメコブシの花芽

0503210221日の早朝は下の記事のように雪が降ったりしてけっこう寒かったのですが、その後はどんどん暖かくなりました。日中は外でも厚手の上着は要らないくらいでしたよ。
我が家の庭ではヒメコブシの花芽がふくらんで、ちょっと花びらの色が見えている物もありました。
綿毛の生えた皮に覆われた花芽がふくらんでくると、皮の間から中のつぼみが見えてくるんです。なかなか可愛いものですよ。もっとも、この状態になってからまだまだ時間がかかるので、花が開くのは来月かな?

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