野の紅色

05091001「イヌタデ」俗に言う「アカマンマ」です。
「たで食う虫も好きずき」なんて諺もあるし、子供のままごと遊びくらいにしか役に立たない草ですが、不思議と悪い印象はないです。
緑の中の小さくて優しげな紅色に、ふと子供のころを思い出しました。

参考サイト→「イヌタデ

待宵草(マツヨイグサ)

05090701夕暮れ時の道の脇に、小さな明かりを灯したように咲いている花です。
月見草と間違えている人が多いです。「富士には月見草がよく似合う」と言った太宰治が見たのも、実は待宵草(又は近縁の大待宵草)だったんです。
月見草が白い花なのに待宵草は天の月が地上にあるような黄色です。こちらの方が月見草という名前にはふさわしいかも知れませんね。

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蕎麦の花

05090201今の時期、一面に小さな白い花を咲かせている畑があります。
そう、蕎麦です。蕎麦の花を知らない人は、何となく見栄えのしない地味な花を想像してしまうようですが、なかなかどうして美しいものですよ。白い花びらは5枚、雄しべの先がピンク色になっていて、とても可愛い花です。どうぞ拡大写真をご覧ください。

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ホタルブクロ再び

050829047月にあちこちで咲いていたホタルブクロですが、最近また花を咲かせています。
写真の株は7月に紹介した株そのものではありませんが、同じ頃に花を咲かせていたものです。今咲いている花の左側に「ナスのへたのような物」がありますね。それが7月に咲いた花の跡です。
私は毎年ホタルブクロは見ていますが、2度咲きする物だとは知りませんでした。それとも天候の影響か何かで、今年が特別なのでしょうか?

残念ながらホタルはもう居ませんけれど。

一日しか咲かない花

05072101この花は「ヤブカンゾウ」と言います。
いかにも夏らしい色合いのこの花はニッコウキスゲの近縁種で、この時期の八ヶ岳では、あちこちの野原や路傍で目に付きます。
ノカンゾウと混同されやすいのですが、八重咲きのものがヤブカンゾウ、一重のものがノカンゾウです。園芸種も含めて、咲いて一日でしぼんでしまう「一日花」なので英語では「デーリリー」と呼ばれます。

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ホタルブクロ

05070301今の時期、あちこちの道ばたや空き地でこの花を見る事が出来ます。
ただ、決してかたまって咲く事はなく、見るのはいつも一株だけです。一本だけ茎を伸ばして数輪の花を咲かせている姿は、なかなか良いものです。花色は薄紫ですが、やや赤い系統のモノと青っぽいモノがあります。白花もあるようですが、この辺ではあまり見ません。
雑草が伸びる時期なので一緒に刈り取られてしまう事も多いようですが、私は見つけたら残しておくようにしています。

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ムラサキツユクサ

05061801この辺では普通に見られる大型のツユクサです。
元々自生種なのでしょう、余りに普通すぎて雑草として刈り取られたりしています。庭にわざわざ植える事はないですが、それでもいつの間にか生えて花を付けています。
一般に「ツユクサ(露草)」と言われるのは大変小さい花ですが、ムラサキツユクサは直径3cmほどもある大きな花で、草丈も50cmくらいになります。

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名付け親のセンス

05033001小さくて綺麗な青い色。オオイヌノフグリの花です。
これは帰化植物で、日本にはもともとイヌノフグリという、もう少し小さくて白っぽい花の同族の植物がありました。
しかし、植物の名前を付ける人の(植物学者か何か知りませんが)神経ってどうなってるんでしょう。
何でこういうセンスのない名前を付けるかなぁ〜! まだ息子に「悪魔」という名前を付けようとした親のセンスの方がなんぼか理解できようというものじゃないですか。

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足下の春

05032401フキノトウです。
本当はまだ雪が残っているくらいの時に、雪と落ち葉をかき分けて芽出しの所を収穫します。小さいけれど、そのくらいの方が香りも良いし美味しいのです。
これはちょっと育ちすぎて花が咲き始めていますが、まだまだ食べられますよ。蕗味噌にしたり、天ぷらなどにすると美味しいです。山の早春の香りと言いましょうか、春一番の山菜ですね。

ちなみに漢字では「蕗の薹」と書きます。

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冬のタンポポ

041121真っ白の綿毛になったタンポポを見つけました。
タンポポと言うと春のイメージです。一面に広がる黄色い花の絨毯は春の明るさと暖かさにあふれて大変良いものですね。
反面、コンクリートの割れ目にも根を張る逞しさを持っています。適度な気温と日照さえあれば1年中花を付けますし、このように綿毛にもなります。農家の方にとっては、厄介な雑草の一つかも知れませんが。

冬枯れの林の縁でこの綿毛のタンポポを見つけた時、何となくそこだけほんのり明るい様な感じがしました。

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