中央線笹子駅

13012901甲斐大和駅から笹子トンネルで甲府盆地を出ると笹子駅です。
甲府方面から来ると、ちょっとホッとする感じの駅ですね。
逆に東京方面からだと、如何にも「これから笹子峠だ」という緊張感があります。

1903(明治36)年に開業した駅です。

13012902現在は無人駅です。
自動券売機と簡易Suica改札機が設置されています。
トイレは改札の内側右奥にあります。

130129031966(昭和41)年まではスイッチバック駅でしたが、現在のホームは本線の勾配上にあります。
駅舎は低い位置にあるためホームへは地下道を通り階段を上ります。
エレベーターなどの設置はありません。

13012904階段を上がると、そこはホームの東京よりの先端です。
ホームは島式1面2線で、東京よりの先端はカーブしています。
ちょうど改修工事が行われていました。

130129051番線が下り、甲府・松本方面。2番線が上り、新宿・東京方面です。
表示板のラインカラーは本来は中央本線のブルーのはずですが、何故か、ここには乗り入れていない中央線快速のオレンジが使われています。

13012906笹子という駅名で思い出すのは、名物の「笹子餅」です。
餡の入った草餅で、スイッチバック時代には駅売りと車内販売がありました。
現在は駅近くの「みどりや」で直売の他、中央自動車道の釈迦堂PA、初狩PA、談合坂SAなどで販売されています。

13012907ホームの下り側に歩くと、元のスイッチバックに線路があるのが見えます。
現在はJR東日本の「笹子設備トレーニングセンター」となっています。
それについては改めてご紹介しましょう。

笹子餅は、私が子供のころに列車でこちらに来たとき、この駅でよく買ったんです。
列車が着くと「ささごもち〜」という売り声の立ち売りが列車に寄ってきて、窓を開けて経木の包みを受け取ったのも懐かしい思い出です。

とてものどかな山里に見えますが、やはり笹子越えは中央線最大の難所であったことは間違いありません。
1945(昭和20)年に、下り列車が構内の車止めを突破して転覆、死者60名、負傷者91名という大事故が起きています。