ヴェネツィア

11110101「海の都の美をめぐる」と題した芸術新潮11月号の特集です。
一言で言えば、ヴェネツィアの芸術は、豪華絢爛。
それは、ちょっと行き過ぎとも思えるほどに。



ヴェネツィアの芸術は鑑賞するのに体力が必要です。
その芸術は、創造性や洗練よりも豪華さや財力を示すものであったからなのでしょう。
11110102文化より黄金や財宝を求めたという14世紀までのヴェネツィア。
水に浮かぶ迷宮のような、独特の環境。
それが、ヴェネツィアの芸術を他の都市とは違うものに育てていった。
数年前のイタリア旅行で、運河に沿った街並みを見て歩くのは楽しかったけど、教会や宮殿の中の芸術作品を観るのは、とても疲れて気が重かった。
ローマやフィレンツェなどでは感じなかった疲労感をヴェネツィアで感じた理由は、もしかしたら、その豪華絢爛さ故だった。
要はそういうことなのかも知れません。