台風一家

このタイトルは誤字じゃないです。
子供の頃、意味も分からずに「たいふういっか」という言葉を聞いて、親戚の一家の事だと思っていたんです。

当時私は横浜市に住んでいたのですが、その一家は電話も手紙も何の前触れも無しに山梨から突然訪ねてくるのです。一同で7人ほどの大家族なので、その一家に急襲された我が家は正に上を下への大騒ぎになってしまうのです。
慌ててお茶菓子を出したり食事の支度をする母と祖母。材料がないなら寿司でも取れと言う父。ひとしきりお茶を飲んで話をすると「顔を見に来ただけだから」と、食事もせずに帰っていくその一家。
中央高速も無い当時のこと、山梨から日帰りするってのがまず普通はやらない事なんですが、、、後には茫然自失の我が家族が、、「た、台風みたいだった」

台風が過ぎた後のスキッと晴れ渡った様子を「台風一過」と呼ぶ事は、大分後になってから知りました。

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