小海線のディーゼル列車

05012601いつもとコースを替えて甲斐小泉駅まで歩いてみました。
我が家からはずっと上り坂になるので今まで敬遠していたんですが、久しぶりにコイツの顔を見たくなったので。
当たり前の事ですが、相変わらずのポーカーフェイスでコイツはホームに入ってきました。

写真には写っていませんが、ホームには遠くから帰ってきた娘を迎えに来たお父さんが一人。これから清里方面へ出かける勤め人らしい女性が一人。
それぞれの人がそれぞれのドラマを持って列車から降り、列車に乗って行きます。全てを知っているのはコイツだけのはずなんですが、こいつは何も言わないし表情さえ変えません。
JR小海線甲斐小泉駅7時58分発小諸行き普通列車。
夏には大勢の乗客で賑わう小海線も今は冬。増してこの時間の列車は乗客もまばらです。乗客が居ても居なくてもコイツは素知らぬ顔で走り続けているのです。


7年くらい前の冬だったでしょうか、大雪の為に線路際の松の木がたくさん倒れて小海線が運休になってしまったのは。何しろこの辺でも1メートルを超す積雪で、観測史上初と言われた大雪でした。
静かな冬の朝などは我が家からもコイツの走っている音が聞こえるのですが、その冬は何日も音が聞こえない日が続きました。
そしてちょうど線路の復旧が済んだ日に、用事があって海ノ口という所までコイツに乗って行きました。その時もやっぱりコイツは同じ顔で淡々と走っていました。でも、少しだけ車輪の音が軽やかに聞こえたのは私だけだったのでしょうか。

“小海線のディーゼル列車” への7件の返信

  1. ああ、いいですね。
    北海道ではディーゼル車(汽車って言ったり列車って言ったり)
    で、同じ顔して走ってました。
    懐かしい風景です。   ・・・しみじみ。

  2. ASさん、いらっしゃい。
    この辺でも地元の中年以上の人は汽車って言います。
    昔からの呼び慣わしですから、汽車=蒸気機関車ではなくて、鉄道を走る列車
    全てを意味するんですね。
    良い響きの言葉だと思います。

  3. 夏の喧噪とは違う顔を見せる小海線。
    とてもいい雰囲気ですね。
    これからも変わらず走り続けてもらいたいものです。

  4. exifさん、いらっしゃい。
    夏は夏で明るく賑やかな印象ですけど、静かな冬も良い物です。
    何しろ赤字路線ですから、今までに何度も廃止の候補には挙がっているようです。
    その度に、JRで一番高い所を走る路線という事、高原のイメージにふさわしい事、
    そして、「多くの人に愛されている」JRとしての「イメージ路線」という事が廃止を
    見送らせてきました。
    今後もずっとそうであって欲しいと思います。

  5. 懐かしい。。。私の小海線との出会いは二十歳の夏。野辺山での農家の住み込みアルバイトでした。佐久海ノ口駅で下りました。
    小諸から下るにつれ、夏だというのにだんだん空気がヒンヤリしてきたのをはっきり覚えています。
    その時、お世話になった農家とは今もお付き合いをさせてもらっています。
    当時、「この町も鉄道もダムに沈む」って言われ悲しかったですよ。でも、こうして20年経った今も残っている。ずっと、残して欲しいですよね!
    そうそう、大雪もありました。仕事がら雪かき部隊してましたよ、あそこで(^-^;
    私にとっては、夏も冬も春も秋も「高原に行こう!」なのですよ、あれからずっと(^-^)

  6. やんまさん、いらっしゃい。
    良い思い出をお持ちですね。
    私がペンションを始めたばかりの頃、仕事がきつくて食事も部屋もひどいと言って
    逃げてきた学生を一晩泊めてあげた事もあります。
    もう24年も前の事ですから、今はそんな事もないと思いますけど。
    きっとやんまさんは良い雇い主さんに当たったのでしょうね。
    小海線はきっとこれからも変わらずに走り続けてくれる事でしょう。

  7. 英国にも無い「シェイクスピア美術館」が小海線の小諸駅側に誕生いたしました。美術・歴史・文化にご関心があれば最高の美術館です。是非、当美術館のホーム・ページをご覧下さい!
    長野へ来るなら、日本にいるなら「シェイクスピア美術館」へどうぞ!今、1万円売りの記念品を1000名様にプレゼントしております!!!
    シェイクスピア美術館
    館長 山中己充人

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