甲斐小泉駅の春

12050701山桜が咲き、落葉松が芽吹く高原の遅い春。
薄く陽炎が立つ鉄路の向こうに、列車が揺らめきながら姿を表す。
一気に夏が来たような昼下がり。



轍の音が近づいてきた。

12050702ハイブリッド列車、キハE200だ。
構内踏切の警報機が鳴り始めた。
ホームで乗客が待っている。
12050703停車した列車から乗客が降りてくる。
この駅としては大勢が降り、大勢が乗った。
12050704一分足らずの停車。
列車は音もなく発車する。
12050705下車した乗客を残して走り去る列車。
私がカメラを構えるすぐ横をモーターの音だけで通りすぎていく。
ステンレスのボディーがキラリと光った。
小海線沿線も、冬枯れの褐色の世界から、カラフルな春、そして初夏の風景に変わって来ました。
鉄道写真を撮るには良い季節の到来です。