路地の思い出

12052202昼下がりの日差しが、乾いた砂利道に黒い影を落とす。
タイルの剥がれた壁。
埃っぽく汚れたブロック塀。



狭い坂道の上には古い町工場がある。

ひび割れ、煤けたガラス窓。
赤茶色く錆びたトタン張りの壁。
ところどころに残っている鮮やかな赤ペンキが、妙な郷愁を誘う。

私は少年期の一時期、こんな感じの街に住んでいたような気がする。

この画像は写真を元にイラスト風に作画したものです。実際に住んでいた場所ではありません。