堀重門の前の階段を降りると、すぐ脇に温泉の手水があります。
石の割れ目から湧き出ているようです。
「明神湯」と言って、諏訪明神愛用の温泉とのことです。
諏訪明神は諏訪大社の祭神「建御名方神」の事ですね。
明神湯の近くには、信州出身で、幕末の横綱「雷電為右衛門」の像もあります。
建御名方神が大変力の強い神様だったことから奉納されたのでしょうか。
そこから東参道へ戻る途中に「神楽殿」があります。
左の写真は、布橋から撮ったものです。
不思議なことに、下社の春宮、秋宮のような(出雲大社と同じ形の)太いしめ縄はありませんし、全く吹きっ曝しのような、後ろ側以外は柱だけの建物です。
中央に巨大な太鼓があります。
江戸時代のもので、現在では元日に打たれるだけという事です。
しかし、この吹きっ曝しの神楽殿に置かれたままで、江戸時代の太鼓がよく保っているものだと思いますね。
護られているという事でしょうか・・周囲にめぐらせた細いしめ縄・・やはり結界なのでしょうね。
神楽殿正面の額のような物に描かれた、面を付けて神楽を舞う人の絵です。
謂われや意味は分かりませんが、何となく気になって写真を撮っておきました。
昔は盛んに神楽が上演されたそうですが、残念ながら今では伝承が絶えてしまったと言うことです。
神楽殿から布橋の途中に上がる階段です。
この階段を上がると正面に「四脚門」という門があります。
その門は通れませんが、本宮で一番古い建築物だそうで、その中は、拝殿のある場所です。
昔は布橋が無くて、神楽殿前のこの場所から参拝したという説もあるそうです。
・・やはりこの神社の配置は謎ですね。
東参道の鳥居のところまで戻ってきました。
ちょうど強い風が吹き、杜の木に積もっていた雪が吹雪のように舞います。
木漏れ日にキラキラ輝いて、何とも言えない美しさでした。
諏訪明神の粋な計らいだったのかも知れません。
関連記事→「諏訪大社上社本宮/布橋」
「諏訪大社上社本宮/配置の不思議」
温泉が出ているんですね。
寒い冬には良いですね。
太鼓はいつもここにあるんでしょうか?
それとも今の季節だけ?
これでは傷んでしまいそうなんですけれど。
exifさん、いらっしゃい。
ネット上を探したところ、夏の写真にも太鼓が写っていましたから、多分一年中
ここに置いてあるのだと思います。
殆ど吹きさらしのこの状態で、江戸時代から・・・不思議ですよね。