清里駅のC56


清里駅前に保存されているC56 149です。


小海線で活躍し、最後まで残った4両のうちの1両です。


「たかね荘」で保存されていましたが、荒廃状態となり、日本一悲惨なC56と呼ばれていました。


北杜市が外観を修繕し2009年7月に清里駅前に移設。保存展示されています。


ほとんど赤錆の塊となっていて、部品も盗難にあったり脱落したりという状態だったので、信じられないほど見事に復元された姿を清里駅前に表したときには、昔のC56 149を知る人間は誰もが感動したものです。

とは言え、奇跡の修復から既に9年になるので、現在の状態はあまり良いとは言えません。
塗装が痛み錆も進んでいます。
元が崩れる寸前のようなところから復元されたものであるため、ここでまたサビの除去や再塗装をしないと、今後の保存が難しくなってしまいます。
なんとかしなければと考えながら既に数年が経ってしまいました。

今回の写真はデジカメでカラー撮影したものをモノクロに変換してあります。
蒸気機関車の質感を出すにはモノクロが良いというのもありますが、実はカラーではあまりきれいに見えない残念な状態になってきたということでもあるんです。