小海線松原湖駅

09011201小淵沢から10駅め、標高は966mで9位です。
千曲川の河岸段丘の下にあり、上を走る国道141号から急な坂を下るので、国道からは近いですが見えません。

駐車スペースを兼ねた広場(未舗装)とホームは同じ高さで、ドウダンツツジの低い植え込みで区切られているだけです。
09011202無人駅で待合室が一つある簡素な駅です。
待合室は上から見ると六角形をしています。
この形は小海線の中でもユニークですね。
09011203ホームから小海駅(下り)の方向を見たところです。
カーブの内側にあるので見通しは良くありません。
待合室の裏手の急な上り坂は歩行者用で、登り切ると国道141に出ます。
車は、奥の踏切の所から更に奥の方向へ上ります。
09011204すれ違いの出来ない1面1線式の駅ですが、線路の脇(ホームの反対側)が広くなっていて、今は使われていない待避線がありました。
40年も前には、夏季営業のみの臨時停車場だったこともあるので、もしかしたら当時はここで折り返す列車があったのかも・・?
09011205本線と待避線の分岐部のポイントは取り外されています。
とは言え、線路を残して、わざわざ車止めを取り付けてあります。
トロッコや作業用の小型車両を、ジャッキアップして本線へ出すことも出来そうな構造ですから、何かに使う可能性はあるようですね。
昔は八ヶ岳の登山者が松原湖へ立ち寄るのに利用することもあったようですが、今は車利用が殆どなので、この駅の観光的な利用者は少ないです。

余談ですが、山梨県甲府市から長野県小諸市まで100km以上を踏破する「甲府一高の強行遠足」は、この駅の前の踏切を渡って小海経由で小諸へ向かいました。
2002年、踏切の少し先で女子生徒が自動車にはねられて死亡する事故があり、コースが短縮されていたのですが、昨年(2008年)は少し延長されて小海までになりました。
この駅からは見えませんが、事故現場には今も花が供えられています。

次回は、小海線の中心とも言える「小海駅」をご紹介します。