写真の真実とは?


EH200の牽引するタンカー列車です。


撮影場所はすずらんの里駅のホームです。


最初は普通に撮っていたんですが・・


ここまで来た時にヘッドライトがレンズを直撃。
絞り優先オートで撮っていたので、いきなりシャッタースピードが上がって、露出が大きくアンダーに。


これがその時の補正なしの写真です。
4枚目の写真は、1〜3枚目と同じ明るさになるように補正したものですが、暗いままの方がきれいですよね。
架線やレールに反射したヘッドライトの光がいい感じでしょう?


で、この後の写真はヘッドライトに露出を合わせて撮影続行。


まるで夜みたいですけど、午後3時台の撮影ですよ。


では、この写真・・どっちが真実を写しているでしょう?
結論はどちらも真実であり、どちらも真実ではないのです。

写真が表現できるのは、あくまでも一面の真実、限定された条件の中での真実でしかありません。
しかも、フレームに切り取られた内側だけですから、その外側にはどれだけ別の真実があるか分かりません。
しかもそのフレームの内側でさえ、写真家の目という頑固で自分勝手な代物を通しての真実なんです。
言い換えれば、写真にはほんの僅かしか真実は映らないし、写真は真実を写せないと言ってしまっても過言ではないです。

外国から日本に持ち込まれた時に「Photograph」を何と訳すか・・本来の「光の絵」という意味から、当初は「光画」と訳されたのですが、日本人にはどうも「写真」の方が受けが良かったようで、いつの間にか「光画」とは呼ばれなくなっていました。
もともとは「Photograph=光の絵」なんです。
絵画を見る時に、だれがそれを真実かどうかなんて気にしますか?
美しさとか、作者が何を表現しようとしたかを論ずることはあっても、その絵が真実かどうかなんて話題にもなりません。

写真という名前になってしまったから、写真には真実が写っているはず・・写っていなければならない・・そういう考えが生まれてしまったんですね。

“写真の真実とは?” への2件の返信

  1. こんにちは。
    この天気・・・。
    3連休なのに
    どこかに出掛ける気力も出てきません・・・。(泣)

    写真は「ばかちょん(死語ですね。(笑))」でしか
    撮ったことがないので~。記事について行けなくてすいません。<(^^

    鉄道ネタで・・・。
    「EH200系」って、日本の機関車ではなく、海外で走ってそうな外観ですよね。
    なんか、かっこえぇ~ですね!

  2. くまごろーさん、いらっしゃい。
    今回はちょっと理屈っぽかったですかね。(笑

    EH200は、それ以前の国鉄型機関車とは全く違う系統のデザインですよね。
    ちょっとヨーロピアンな雰囲気がありますね。

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