木曽森林鉄道D型


上松駅のホームから、昔貯木場があった方を見ると・・
木曽森林鉄道の混合編成じゃありませんか。


上松電子株式会社の敷地内に綺麗に修復、展示されています。


機関車は王滝森林鉄道で使われたD型5トンディーゼルです。


王滝森林鉄道は木曽の森林鉄道の中でも比較的最近まで残っていました。
廃止は、1975(昭和50)年です。


製造は酒井工作所(現在の酒井重工業株式会社)です。


機関車と運材台車が朝顔型連結器でつながれています。


この運材台車2つに長い木材を渡すように乗せて運びます。


こちらは木曽森林のスタンダードと呼べるB型客車です。


全体の状態は大変綺麗に保たれています。
相当な費用をかけて修復したものでしょう。

前にご紹介した「木曽森林鉄道95号」とは雲泥の差ですが、少々不満もあります。
先ず機関車と台車などの鉄の部分がペンキの厚塗りによって、鉄の質感を失いペンキの質感になってしまっていること。
客車の木部は厚塗りでもなくきれいに仕上げられていますが、95号の客車にあるようなレタリングが無くなってしまっていること。
もちろん、こういうものの補修や保存展示はとても大変なことはよく解っていますし、民間企業の上松電子株式会社が自費で賄っていることは承知しています。
正に感謝しか無いのですが、鉄道好きというものは細部に拘ってしまうものなので、申し訳ないとは思いつつ書かせていただきました。