日本に現存する洋風学校の中では最古の建物で、1875年(明治8年)の建築です。
八角形の塔には太鼓が吊され、始業終業などの合図に使われました。
いかにも文明開化の雰囲気を持っていますよね。
正しくは「擬洋風建築」と呼ばれ、デザインは西洋風ですが、小屋組などは日本建築の構造で作られているそうで、石造り風の外観の建物もあるようです。
駐車場を挟んで、別棟の資料館があるんです。
これは資料館の入口から撮った写真です。
駐車場入口付近の管理室で入館料を払います。
バルコニーがあるのが正面ですが、道路に面しているため、そちら側の門は開いていません。
廻りに高い建物がないので、塔(太鼓楼)は、遠くからでもよく見えます。
近くで観ると古さ故の傷みもありますが、大変手の込んだ作りですから、補修しながら保存していくのは相当大変なことだと思います。
もちろん全て木造です。
この写真は「佐久鉄道・キホハニ56」で紹介した成知公園です。
右奥に、旧中込学校の建物が見えますね。
要するに、すぐ隣にあるんです。
「小海線滑津駅」から、歩いて5分程度でしょうか。
建築当時は「成知学校」と呼ばれて、翌年に「中込学校」と改称し、1919年まで使われていたそうです。
現存する洋風学校の中では最古・・と書きましたが、同じ明治8年に建てられた洋風学校建築が山梨県にもあります。
以前「明治時代の校舎」でご紹介した「旧津金学校」ですが、僅かの差で第2位だったようです。
建物の大きさは、中込学校の方がかなり大きいです。・・多分生徒数が違ったのでしょうね。
そうそう、一番上の写真・・結構良い感じでしょう。
これは苦労してるんですよ・・何しろ「こんな状態」だったもので・・いやぁ、黙っていたら申し訳ないので書いちゃいますけどね。
現地に行くと、これは何とかならないものかと思います。
何はともあれ、大変価値のある建築です。
今回は外観写真だけにしましたが、近いうちに内部の写真もご覧頂きましょう。
大変面倒な仕事でしたね、、御苦労さま、、お陰で美しく見られました。ありがとうございました。
いい建物ですね。
個人的にはかなり好きです。
このような文化財を維持管理していくのはとても大変だと思います。
是非とも長く保存して欲しいですね。
そういえば、文化財建築が色々な所で放火された事件ですが、
犯人は捕まっていないのでしょうね。
修復が出来ない文化財を破壊する行為は許せないです。
しかし、電線がこんな状態だったとは。
消すの大変だったでしょう。
私も仕事で電線がある建物を修正する事がありますが、
電線の影が建物に落ちていて、それを直すのが滅茶大変です。
この場所だけでも電線は地下に埋めるとか出来ないのでしょうかね?
danさん、いらっしゃい。
本当は、こんな事をしなくても美しく見えるようにしておいて欲しいものですね。
flipperさん、いらっしゃい。
本当に、こういうものの維持管理は苦労が多いと思います。
しかも「公開」しながらですからね。
もちろんこういう文化財は、広く一般に公開しなければいけないと思いますけれど、中には
マナーの悪い人もいるでしょうからね。
放火なんてマナー以前の問題だけど、それを防ぐ意味で、多くの人目に付くだけでも、
公開しているのは良いのかも知れません。
この写真の場合は建物に影が落ちていないから、その分だけ楽でしたよ。(笑
それでも結構手間がかかりますけどね。
旧中込学校(館内・1)
先週ご紹介した「旧中込学校」の内部の写真です。1875年の建築から1919年まで、実に44年間も使われていた校舎です。内部もまた、歴史の重み