オールステンレスの電気機関車

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碓氷峠鉄道文化むらに保存されているEF30形です。
関門トンネル専用として設計製造された電気機関車です。

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海底トンネルの塩害防止の為、車体がステンレス製です。
無塗装のコルゲート加工が目を引きます。

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運転室内部などは、普通の鉄板に塗装されたものです。
しかし、このドア狭いですよね。

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流石にパンタグラフはステンレスじゃないです。
主に鉄と銅ですね。

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ヘッドマーク取付用ステーも鉄製。
こういうパーツは製造工場ではなく、配属後に機関区の工場で手作りされるので、加工しやすい鉄製になっているのでしょう。

今では全車廃車となり、この鉄道文化むらの20号と、九州に1号が静態保存されています。

このEF30形以後ステンレス製の機関車は出てきません。
海底トンネルを通過する場合も、普通の鉄製車体の車両が普通に使われています。
加工や塗装の技術がアップして錆びにくくなったのもあるでしょうが、海底トンネルの防水技術も進歩して、昔ほど海水が染み込んでこなくなったというのが主な理由かもしれません。