縄文土器には「顔」のようなフォルムがあります。
この土器のように、本当は顔ではないものもありますが。
こちらは人間の顔。
出産土器といいます。
生まれ出る瞬間の赤子の顔を表し、多産と子孫繁栄を祈ったと言われています。
この記事のタイトルは、岡本太郎画伯の「グラスに顔があってもいいじゃないか」からいただきましたが、岡本画伯が縄文土器が大好きだったのは有名な話です。
当然、顔のある土器も見ていたはずで、そこから前述の「グラスに顔が・・」のCMコピーが生まれたのでしょう。
この出産土器に限らず、他の土器にしても、土偶にしても、ものすごい生命力が表現されています。
アートというものが人間の生命力の発露の一つであるならば、縄文土器は素晴らしいアート作品だと言えるでしょう。
今回尖石考古館での写真はこれで終わりですが、またその内に色々とご紹介したいと思います。