諏訪大社上社本宮の不思議5

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駒形屋という小さな建物(御神馬の厩)です。
扁額に白馬の姿が描かれています。

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中には白馬の木像と黒駒の銅像が祀られ、塩の包が供えられています。
昔、嵐で近くの大木が倒れ、この駒形屋を粉砕したことがありました。
ところが、二体の神馬像は10mあまりも飛んで、倒れた大木の根方に何事もなかったように立っていたということです。
内務省への報告書に書かれていたというので、単なる偶然や悪戯とは思いにくいですね。

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こちらは、その倒れた大木ではありませんが、欅の大木です。
隣の御柱と比べてもその大きさがわかりますね。

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御神木とも言えるような大木があるのに、どうして御柱を建てなければならないのでしょう。

日本の古来の神々は荒ぶる神ですし、建御名方命などは特に剛力で知られた神で、しかも土着の龍神信仰と集合しているのですから、その力は計り知れないものがあるでしょう。
その神を鎮めるためには相当に念を入れた祭祀が必要で、7年ごとにこの柱を立て直し、宝殿(神殿)を立て直して強力な結界を維持しなければならないのではないでしょうか。
神様と付き合っていくのもなかなか大変なものがありますね。