北国街道海野宿4

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海野宿の白盾ともいうべき立派な「うだつ」のある建物です。
所謂防火壁ですが、実用より装飾としての意味が主になっています。

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この家のように一階の屋根と二階の屋根の間に貼りだした形を「袖うだつ」と言うそうです。

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こちらは二階屋の屋根全体に巡らした形で「本うだつ」といいます。
この建物は旅籠だったようですね。

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如何にも海野宿らしい、うだつの上がった町並みです。
「うだつ」は「梲」と書いたそうですが、室町以降には「卯建・宇立」の文字が当てられたということです。

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こちらも本うだつを上げた大きな建物です。
手前の家には、装飾としての小さなうだつがありますね。

江戸時代中期以後、商人の間で豪華なものが競うように作られたそうです。
うだつを上げるのにお金がかかることから比較的裕福な家に限られていました。
それが転じて「生活や地位が向上しない」「見栄えがしない」という意味の慣用句「うだつが上がらない」になったと言われています。

次回に続きます。