スイセンが咲きました。
本当に春は一気にやってきたような気がします。
これは以前にも紹介した「獅子咲き」のスイセンです。
あまり格好が良くないので「くしゃくしゃスイセン」なんて呼ばれています。
当然、栽培品種ですが、この辺では結構よく見ます。
格好が悪いのに何故あちこちにあるのかと思って、私が子供のころ祖父に尋ねたことがあります。
「そりゃ、安かったからさ」・・というのが祖父の答えでした。
「戦後の何もなかった頃、畑の作物の種や苗を買った時、その釣り銭で買えるくらいの花を植えたんだよ」
「まあ、花くらい咲いていた方が気持ちがいいからなぁ。ここらの人がみんなそうだったから、あちこちに咲いてるのさ」
このスイセンを見ると、祖父のことを思い出します。
この記事がアップされてからずいぶん時間が経ちましたが、その時からとても心に残っています。
なんか、この文章が好きで、たまに読みたくなってこっそりのぞきに来てます。
くしゃくしゃスイセン、自分もまねして少しだけ植えてみたくらいです。
いいおじいさんだったんでしょうね。
yannさん、いらっしゃい。
祖父は明治末ころの生まれで、若い頃は相当な遊び人・・と言うより通人かな?・・だったらしいです。
大阪で商売をしていたんですが、戦災で全財産を無くして、当地へ来たと聞きました。
物静かな優しい人でした。