保存機関車C56144

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小諸懐古園に保存されているSLです。
前にも紹介していますが、清里の149号を見てきたのでちょっと比較してみます。

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こちらは雨ざらしなので、屋根付きの149号に比べて条件が良いとはいえません。
でも、その割にはかなり良い状態が保たれているようです。

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基本的に小さなパーツまで含めてオリジナルを保たれています。
サビも多少出ていますが、塗装もしっかりしているようです。
多分、地元の人達に大事にされ、定期的な手入れも行われているのでしょう。
写真はすべて小諸の144号です。

以下は清里の149号についてです。
149号は、元が赤錆の塊といった悲惨な状態でしたから、なんとか外観を復元するのに精一杯だったということで、取り外されて紛失、盗難にあっていたパーツ類は樹脂製も含めた模造品を多用されています。
それは大変な作業で、お金もたくさんかかったことでしょう。
それについては関係者の皆様は大いに賞賛されるべきだと思います。

現在、汽笛弁に繋がるロッドは既に接続部が折れていますし、他にも破損があるかもしれません。
また、本体の鉄板も相当腐食していましたから、赤錆を落として非常に薄くもろくなっています。
ボイラー外板などは元々の厚みがあったからまだ良いのですが、テンダー(炭水車)の外板などはサビを落としたら、部分的に向こう側が透けて見える様な状態になっています。
復元してとてもきれいな姿を見せてくれていますが、元がひどい状態だっただけに定期的に手入れをし、追加補修をしていかないと、ある時点で一気に目も当てられない状態になると心配しています。