小海線の特別塗装車

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踏切の警報機が鳴り、陽炎の中から列車が現れる。

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いつものキハ110系の色ではない。

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小海線全線開通80周年を記念し、国鉄時代の気動車の色に塗装した車両だ。

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この塗装は1両だけなので、連結する車両は普通の塗装である。
それさえも国鉄時代の凸凹編成を思い出させて、良い演出に思える。

この赤は、1976年から首都圏での省力化のために一般形気動車に採用された一色塗り用の「朱色5号」という塗色だ。
別名首都圏色とも呼ばれる。
それ以前の一般形気動車は標準色としてクリーム4号と朱色4号の2色塗りで、小海線もその2色塗装の車両だった。
そこに首都圏路線の電化で都落ちした朱色5号一色の車両が転属してきたので、塗装の違う車両が混成列車となった。
それを一般に凸凹編成と呼んだのだ。

もっとも、首都圏色の車両が入る前から、急行色の車両が一般普通列車に使われるようになっていたので、更にいろいろな塗装が存在したのであるが・・その話はまたの機会にしたい。

それほど温かいわけではないが、400mmの望遠レンズでは陽炎が現れるようになった。
良い季節が近づいてきたようだ。