夏の朝・冬の朝

10072701・・高原独特の霧が立ちこめる夏の早朝・・

C56が牽く八ヶ岳高原号が、まだ明けぬ八ヶ岳に向かって登って行きます。
遠ざかるテールランプの赤が見えなくなる頃、霧の向こうから長い汽笛が響きました。



10072702・・田んぼに真っ白な霜が降りた寒い朝・・

定期貨物列車を牽いたC56が、凍てついた鉄路に動輪の空転する音を響かせながら、大築堤を登ってきます。
私の横をゆっくり通り過ぎる時、手を振ったら短笛一声で応えてくれました。

上は1972年8月、下は1971年12月の写真です。
どちらも、小海線小淵沢ー甲斐小泉間の大曲りで撮ったもので、過去ログ写真館には未掲載のカットです。
38年も昔の事ですから、圃場整備されていない不定形の小さな田圃が重なるように大曲りの内側を埋めていました。
カメラはNikon FM、フィルムはエクタクロームX(感度はASA64)です。

画像のアップ時は大判でしたが、カテゴリページのデータ軽量化のためサムネイル表示に変更しました。
クリックして拡大画像をどうぞ。

“夏の朝・冬の朝” への2件の返信

  1. どちらも良いですね〜。
    旅情をかき立てられます。
    この頃あまり興味が無かったし、
    実際に小海線を走っている姿も見た事は無いけれど、
    こうやって見ると味わいがありますね。

  2. flipperさん、いらっしゃい。
    私の小海線写真の中で、ベストショットと言えるかも知れません。
    30年も前にプリントに出した事があって、このポジを含めた数カットが他のポジと別に保管してあったんです。
    だから今まで一度もくまぶろにアップされていなかったんです。

コメントは受け付けていません。