鉄道地図帳

10072601「JR東日本全線【決定版】鉄道地図帳」の「八王子支社管内編」です。
GAKKEN が出版している MOOK 全12巻の内の No.8 です。
今月発行されていたらしく、いつもの書店で偶然見つけました。



路線としては、中央本線、青梅線、五日市線、八高線、そして小海線も含まれています。
小海線は長野支社管内なんですが、全体のバランスとして、この号に入ったのでしょう。
10072602急勾配と急カーブの多い中央本線は、1962(昭和37)年からの電化・複線化に伴ってスイッチバックや急カーブの解消が進んだ訳ですが、廃止になった旧線やスイッチバックの線路配置が図で紹介されているページもあります。
他にも、衛星写真を利用した路線地図など、見ているだけでも楽しいですよ。(笑
10072603これは、線路の勾配とカーブを表した図面です。
これを見ると、どの区間にどれだけの勾配とカーブがあるか一目瞭然です。
たとえば、小淵沢ー甲斐小泉間の大曲が、半径300mで、勾配は25パーミルというのが分かりますし、小海線最大の33パーミルは甲斐大泉を過ぎてから初めて現れるのという事も分かります。
51ページの「クローズアップ」という囲み記事の一つに、小淵沢小学校に保存されているC56 が紹介されていて「小海線を走ったC56 126号機」と書かれていましたが「126号機は小海線を走った事はありません」ので、この表記は間違いです。
「小淵沢小学校に機関車を」という話が出た時、国鉄では「小海線を走っていた149号機を」という返事をしたらしいのです。
しかし149号の「49」が「死ぐ」に通じて縁起が悪いという意見が父兄から出て、他の番号を・・という事で、たまたま行き先が決まっていなかった126号になったらしいです。

・・ところで・・「死ぐ」って何だ?って思いますよね。
この辺の方言で「死ぬ」を「死ぐ」っていうんです。

おかげで149号機は、清里の山奥で「日本一悲惨なC56」と言われるほど赤錆にまみれ、正に「死ぐ」直前だった訳ですが、今はきれいに復元されて、清里駅前に展示保存されています。
逆に126号機の方が、あまり状態が良いとはいえません。

関連記事→「C56 126」「C56 149

申し訳ないけれど、もう1点・・103ページに「小海駅から先は小海鉄道が敷設した」とありますが「佐久鉄道」が正しいです。