ぶどうの名産地としてお馴染みの甲州市勝沼町にある、JR中央線の駅です。
1913(大正2)年4月、大日影信号所として設置され、わずか一週間で駅に昇格しました。
1993(平成5)年に「勝沼駅」から「勝沼ぶどう郷駅」に名称変更されました。
笹子峠から甲府盆地への急勾配区間にあり、元はスイッチバック式の駅でした。
1968(昭和43)年の複線化と同時にスイッチバックは廃止されました。
現在の駅舎は1980(昭和55)年から使用されています。
JR直営ではなく、業務委託駅となっています。
ホームは島式1面2線で、15.2パーミルの勾配上にあります。
この駅は勝沼町の中心から離れた山沿いにあるため、周囲は広く空いています。
駅前広場の正面には「勝沼ぶどうの丘」が望めます。
甲府盆地外周の山々も眺められます。
駅舎から南側に行くと、スイッチバック時代の引込線跡地に鉄道遺産記念公園があります。
中央線を走っていたEF64形電気機関車(18号機)が静態保存されています。
保存状態はなかなか良いように見えました。
上の写真のEF64の後方に低い石積みが見えますが、昔のホームの一部のようです。
奥へ進むと、この写真のホーム型のものがあります。
当然、昔のホームそのものではありませんが、それを再現したものなのでしょうか?
更に奥へ行くと、山の斜面を登る階段があります。
階段を登ると、こんなふうにトンネルが並んでいるんです。
コンクリートのトンネル二つは、左から現在の上り線、下り線です。
右側の、暗くなっていて見えにくいところに、旧大日影トンネルがあります。
廃止されたトンネル内を歩けるように整備して「大日影トンネル遊歩道」として公開されています。
もちろん歩いてきましたので、近いうちに紹介させていただくつもりです。
それを紹介したかったので、この前の新府駅から、勝沼ぶどう郷駅にいきなり飛んでしまったというわけです。
こんにちは。
八ヶ岳周辺はかなり冷え込んできたのではないでしょうか?
勝沼へは車で(笑)何度か行ってますが、
行く度に
「駅は何であんな遠くに???」
って思ってました。<(^^ 実際に駅近くまでは行ったことはないですが、 周囲ののんびりしか感じがいいですね。 鉄道記念公園があるのも知りませんでした。 これまた、いい雰囲気ですね。(^-^)/
くまごろーさん、いらっしゃい。
街の中心部から遠いんですよね。
勾配を少しでも緩くするため、盆地街苑の間に沿って坂を下ったので、こんな外れの方に
駅ができたんだそうです。
正確には、当時の勝沼村の範囲にさえ入っていなかったのだそうですよ。
大日影トンネル遊歩道 1
「中央線勝沼ぶどう郷駅」でご紹介した「大日影トンネル遊歩道」です。 1902年貫通、翌1903(明治36)年の大月-初鹿野(はじかの)間開通…