投稿日: 2014年5月27日2014年5月26日 投稿者: くまぱぱ五月雨の中 雨音の向こうから、レールを刻む音が聞こえる。 雲のまとわりつく山々を背に、ハイブリッド列車が近づいてくる。 キハE200の、特徴的なカラーリングが雨の新緑に映える。 濡れたレールにヘッドライトの光が反射する。 ここまで近づいてもエンジンの音はなく、25パーミル(25/1,000)の急勾配を静かに登ってくる。 小淵沢駅を西に向かって発車した列車が、ほぼ180度向きを変える、大曲り(おおまがり)と呼ばれる300R(半径300m)の急カーブだ。